幼稚園での行事に参加して

保護者の声

2014年度・2017年度 卒園生父

僕の次男はこの3月で卒園する。幼稚園には長男と次男合わせて6年間お世話になった。その間様々な園の行事に父親として参加したが、幼稚園や子供のためにと思って参加したことはほとんどない。子供はキッカケではあるが、本当は自分が幼稚園で何かをすることが好きだったから参加していた。送迎も、お餅つきも、節分のお手伝いも、荒池での鹿糞拾いも、給食当番も、草刈りも、プール設置も、テント建ても、大好きだった。苦だとか面倒だとか思ったことはなかった。最初は全く違っていた。長男が入園した年、初めて園内の草刈りに参加した時、なぜこんな労働を業者に任せないのか強く不満に感じた。しかしその気持ちはすぐ消えて僕にとって草刈りは大切な何かになってゆく。親愛の行事に参加していると、子供たちと先生と親たちで何かを成し遂げる喜びを感じることができた。積極的に参加すればするほどその喜びは深くなっていく。全ては手作りで、互いに助け合い、共同で目的を達成する、その喜びはとても大切だった。更に幼稚園と子供たちは僕に幼稚園生だった時のこと、そしてその時の両親のことを思い出させてくれた。両親も幼稚園生だった僕をこんな眼差しで見ていたのだろうか。親愛幼稚園は僕に本当に素敵な6年間をくださった。52歳の自分も6年前から少し成長できた気がする。僕は次男の卒園式で泣くだろう。何故なら僕の卒園式でもあるから。次男や長男は僕が泣くのを不思議そうに見るだろう。いつかそれを彼らが父親になったときに思い出すことがあるだろうか。親愛幼稚園がいつまでも子供達の明るい自由な声で溢れていることを祈っている。