重要文化財に指定されました。

礼拝堂
礼拝堂

奈良基督教会礼拝堂と親愛幼稚園園舎が、国の重要文化財に指定されました。園舎は当初は教会の信徒会館として計画されて1929年完成。礼拝堂は翌1930年に完成、献堂聖別式が行われ、同時に親愛幼稚園が始まりました。当時、この教会の信徒であった宮大工、大木吉太郎さんが、それまでの寺社修復の経験を基に細部にまで思いを凝らし、精魂傾けて設計・施工されたのがわたしたちの礼拝堂と園舎です。以来93年の間、多くの方々の労苦と祈りによって大切にまもられて今日に至っています。

礼拝堂は、キリスト教礼拝堂としての基本的な空間構成を保ちつつ、そこに伝統的な和風の意匠を随所に取り込んだもので、文化的・美的価値が大変高いと評価されました。

礼拝堂祭壇
主イエスの最後の晩餐の食卓をかたどる。
聖餐式(ミサ)は最後の晩餐の再現するものでキリスト教の中心的礼拝。
聖卓は「対面式」の聖餐式(司式司祭と会衆が食卓を囲んで対面する形)をするようになって設置したもの。祭壇
聖書朗読台
屋根の形をしており、三位一体(父と子と聖霊)のシンボルTREFOIL(三つ葉)が刻まれている。

聖書朗読台

洗礼盤
山口県産の大理石で、天地創造の七日間の次の数を表す「八」角形、鳩、神の小羊、波を象徴する。

洗礼盤

パイプオルガン
教会創立百周年(1987年)の際にささげられたもの。ドイツ・ボッシュ社製。
パイプの数は1288本。ストップは19本。パイプオルガン
リードオルガン
1870(明治3)年、アメリカ・キンボール社製。日本では現役最古と言われる。