【2月の聖句】わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。

新約聖書・ヨハネによる福音書15:5

 

 

 

 

 

イエスさまはたくさんの人の病気をなおしてあげ、また弱っている人たちのためにお祈りして元気になるようにしてくださいました。イエスさまはひとりぼっちの人の友だちになってくださいました。それでみんなはイエスさまが大好きで、いつまでも一緒にいたいと思っていました。ところが悪い人たちがイエスさまを捕まえてしまおうとねらっていました。

 ある日、イエスさまは皆を集めて、最後の夕食を用意してくださいました。ふと見ると、みんなの足がとてもよごれています。砂や泥がたくさんついて気持ち悪そうです。するとイエスさまは立ち上がって、水を汲んでたらいに入れて、手ぬぐいをとって、ひとりひとりの足をきれいに洗ってくださいました。

 ペテロさんの足も、ヨハネさんの足も、皆の足もきれいに洗ってくださいました。洗ってもらうのは、とても恥ずかしかった。イエスさまは水で濡れた足をタオルできれいに拭いてくださいました。うれしかったし、気持ちよかった。イエスさまのやさしい気持ちが伝わってきました。

 食事のとき、イエスさまはみんなにこう言われました。

「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝ですよ。」

 皆はぶどうの木を見たことがありますか。昔、園長先生は東京のある学校の中に住んでいました。そのとなりはぶどう畑が広がっていました。ぶどうの木の枝は、上に伸びるだけでなく、横へ横へと広がっています。たくさんの枝を見て、その枝はどこからつながっているのかな、と見ていくと、元は1本のぶどうの木なのです。たくさんの枝が全部、元の木につながっているのです。

 わたしはぶどうの木。みんなは枝ですよ、とイエスさまは言われました。イエスさまがぶどうの木。ぶどうの木から枝が離れてしまったら、枯れてしまいます。けれどもぶどうの木につながっていたら、どんなことがあっても大丈夫。ぶどうの木のイエスさまから力が来る。パワーが来る。栄養が来ます。あたたかいもの、やさしいものが来ます。

 イエスさまは大きなぶどうの木として、いつまでも皆とつながっていてくださいます。

 イエスさまがぶどうの木、やがて卒園するお友だちも、進級するお友だちも、皆ぶどうの木の枝。いつもイエスさまとつながっていてくださいね。    (園長 井田 泉)