【3月の聖句】あなたはわたしの愛する子。
新約聖書・マルコによる福音書1:11
たくさんの人々がヨルダン川という川に集まっていました。なぜかと言うと、ヨハネさんという方が洗礼を行っていたからです。「洗礼」というのは水の中に入って、お祈りする礼拝です。どんなにまちがったことをしていても神さまにゆるしていただけるし、どんなにひとりぼっちで寂しくても、神さまの子どもにしていただける──それを喜ぶことができるようになる礼拝です。
ところがそのヨハネさんはみんなにこう言いました。「今わたしは水で洗礼をみんなに授けているが、わたしよりももっと偉い方が来られます。その方がみんなにほんとうの洗礼を授けて、ほんとうにみんなをゆるして、元気にしてくださいます。その方を待っていなさい。」
だれのことでしょう? それはイエスさまのことだったのです。
そこにイエスさまがやって来られました。ヨハネさんは、「この方が、わたしが話していた方ですよ」と言いました。けれどもイエスさまはヨハネさんに、「わたしもほかの人と同じようにあなたから洗礼を受けたい」と言われました。
イエスさまはヨルダン川の水の中にもぐって、洗礼を受けて、水から出て、ヨハネさんや皆と一緒にお祈りしました。
「神さま、わたしのことも、みんなのことも、守り助けてください。世界中が平和になりますように。」
するとその時、天から鳩のようなものが光りながら降りてきてイエスさまの上にとまりました。天から声が聞こえました。「あなたはわたしの愛する子」
イエスさまは神の子です。でもイエスさまにつながっている人はみんなみんな神の子なのです。親愛幼稚園の友だちもお父さんもお母さんも、みんな大切な神さまの大切な神さまの子どもです。
礼拝堂の右の後ろのほうに、白い石でできたものがあります。あれは洗礼盤といって、この礼拝堂でも、イエスさまが受けられたのと同じ洗礼をします。洗礼盤のふたには鳩の形があります。その鳩は「みんなは大切な神さまの子どもですよ」と教えてくれているのです。