初めに、神は天地を創造された 創世記第1、2章
昔々の大昔、まだ世界には何もありませんでした。真っ暗で、もやもやしていて、何もありませんでした。
神さまは「光あれ」「光よ輝け」と言われました。すると光が輝いて世界が明るくなりました。
神さまは「よかった」と言って喜ばれました。
神さまは太陽を造り、月を造られました。陸地を造り、山を造り、海も造られました。
花も木も、森も造られました。風が吹き、葉っぱが揺れて、お日さまに照らされてキラキラ輝きました。
神さまは「よかった」と言って喜ばれました。
神さまは鳥も、猫や犬も、牛や馬も、いろんな動物も造られました。
牛がモーモーと鳴きました。
神さまは「よかった」「よい世界ができた」と言って喜ばれました。
けれども何か足りません。何があったらいいのでしょう?
そうです。人間です。神さまとお話しできる人がほしい。人間を造ろうと神さまは思われました。
そこで神さまは土を集めて、心をこめて人間を造られました。とてもきれいで立派な人間の形ができました。
でも動きません。寝たままです。神さまは、その人が生きてほしい、と願われました。
そこで神さまは人に近づいて、その人の鼻に、神さまの命の息をふーっと吹き込まれました。
すると人は起き上がりました。生きた人になったのです。
神さまと、神さまに造られた人は仲良しです。
神さまは「よかった」と言って喜ばれました。
神さまは、わたしたちも造ってくださいました。みんなが生まれるとき、神さまはみんなひとりひとりに、命の息を吹き込んでくださったのです。だからどんなことがあっても大丈夫。
神さまの力が、息がみんなの中にも吹き込まれているのですから。